素晴らしい世界

世の中で良いと思ったことを

チーム・オベリベリ

明治時代、北海道帯広エリアを開拓した家族のお話。晩成社という企業など、実話ベースなのですね。

あまりにも過酷な環境のなかで迷いながら強く生きてゆく人々。女性の視点から描いているところなど、北海道版「大草原の小さな家」のような。乃南アサ先生の描く女性は強くて美しいです。「水曜日の凱歌」でもそうでしたが、明治維新や戦後、大きい時代の変わり目は、誰でも強く生きることが求められて。歴史の表舞台に残るのは男性であることが多いですが、同じように女性が戦っているという当たり前のことを理解します。男女関係ないのです。

アルセウスの舞台「ヒスイ地方」の形状がまんま北海道ですが、開拓状況もこの話と近いのではとか思って。作中でも「馬鈴薯はちゃんと育つ」なんてことを言ってたし、アルセウスでもことあるごとにイモモチを食べているし。きっとジャガイモは本当に貴重な食糧だったのでしょう。そりゃこんな過酷な環境だったらポケモン出てもおかしくないです。そして恐怖。ポケモンと共存できるか、という議論も当然出てくるわけです。

こういう先人たちが北海道を発展させてきたのですね。何度か行ったことはありますが。やっぱり食べ物はおいしかったなー。あと雪質は最高で、上手くなったと錯覚しました。新千歳から楽しいです。特別感。

ライジングサンで朝日を見ることを願いながら。