見つけたのはユートピアかディストピアか。暮らしているだけで優等生になれるという街、パラダピア。優等生は、他の人と違うから優等生であって、みんな同じだと生まれない。でも管理する方はきっとずっと楽。そもそも多様性があるから争いとか揉め事とか起こるわけで。
でも、のび太は、そんなのおかしいと主張してくれる。できるのは周囲に愛されて認められているからでしょうか。いつも上手く行くわけじゃなくても。
ソーニャの最後の選択。アトムやペルのような選択。でもメインメモリが残されるという救いがあるのが最高です。ソーニャがだんだん優しい感じになって、葛藤っぽい内心が描かれていると思いました。ドラえもんが他のネコ型ロボットとコミュニケーションをとるのは珍しいんじゃないかと思って。何かのび太たちと接する時とちょっと違う感じがして。同僚?みたいな。ネコ型ロボットの目的。ヒトの命令を聞くことじゃなくて、寄り添うこと。泣く。
そう、ドラえもん観て一番泣きました。メッセージの強さは賛否あるかもですが、素敵な物語と思います。
周囲への敬意と謙虚さと自己肯定を忘れないように。