素晴らしい世界

世の中で良いと思ったことを

THE FIRST SLAM DUNK

朝一で観てきました。かなり内容に触れております。

 

 

まずバスケシーンは超カッコいいです。流川や沢北はジョーダンやコービーを見ているようだし、三井のスクリーンの使い方はレジー•ミラーを彷彿させます。赤木や河田のダンクはシャックを思い出します。最近の選手が出てこないですね。仕方ないです。三井のシュートフォームは本当に美しい。レイ・アレンのようです。

ストーリーは山王戦に合わせてリョータの過去が明かされてゆきます。多分だけど原作で全く触れていないと思います。あの強気な姿勢の裏に、兄との死別だったり、コンプレックスだったり何やらがあったのですね。というか沖縄出身だったのね。あと三井と中学の時会ってたのね。とか、新要素がたくさんです。これ元々の裏設定だったのでしょうか。そしたらすごいです。今回新しく考えたとしても無理のない内容ですごいと思いますが。原作ではキャラの掘り下げはあまりなかっただけに、こういうのも良いです。原作はあくまでもバスケを描いた作品で、この映画はリョータという選手にフォーカスを当てたというか。

花道が怪我をするシーン。今見ると、安西監督は止めなきゃいけないところかなと思ってしまいます。ハイキューの鴎台戦とその後の描写が素晴らしかったことが間違いなく影響していますが。でも「俺は今なんだよ」というのは止められないこともあるかな、と。こういう選択は難しいです。結果論だし。

ラストシーン、リョータがたぶんアメリカで沢北と対峙する。ここはちょっと違和感があったのだけど。リョータは世代最高ガード、という描写はなかったはずだから。映画の中でもアヤコさんに「神奈川でもNo.1ではない」と言われていたので。神奈川でも牧や藤間、仙道には作中時で優っていなかった。でも後で考えると、3年生ですっごく伸びたのかなー、なんて。山王戦で兄への気持ちを整理できたことで、その後急成長するこの後の1年間。そしてリョータ3年で、キャプテンで?迎えるインターハイ。もし次の映画でその辺りが描かれるとしたら?

そんな妄想をしてしまうのです。